バイクの二人乗りについて

・バイクの2人乗りについてどこまで理解できている?

原付バイクは2人乗りができないので、バイクすべてが2人乗りをできないと思っている人もいれば、中型バイクが2人乗りをしているので、原付以外なら2人乗りをしてよいと思っている人もいるなど、バイクにおける2人乗りの考え方は、その人によってかなり違いがあるようです。

当然ながら交通ルールは1つしかないので、それぞれの考え方は合っていたりいなかったり、というところですが、もしバイクで2人乗りができるなら、気の合う友達や恋人とバイクでいろいろなところに出かけたい、と考える人も多いと思います。
そこで、バイクの2人乗りについて正しい情報をこちらでご案内しますので、今後のバイクライフの参考にしていただければ幸いです。

・2人乗りできるバイクでも、タンデムにはいろいろな条件がある

まず、原付免許はどのような場合でも2人乗りはできません。
以前原付2種と呼ばれ、現在小型限定免許とされている排気量が51cc~125ccのバイクに乗ることができる免許については、2人乗りが可能です。
ただし、免許取得後1年間は「初心運転者期間」が設けられていて、公道での2人乗りは禁止されています。

中型免許以降の免許についても、取得後1年間は2人乗りができませんが、その後は2人乗りが可能です。
ただし、高速道路の運転においては3年以上経過していることが条件となっていますので、恋人を後ろに乗せてタンデムでロングツーリングを楽しむ場合は、免許を取得してから3年後に晴れて解禁となります。

ここで注意したいのが小型限定免許です。
高速道路の2人乗りは、排気量が125cc以下のバイクはNGとされていますので、何年経とうとも高速道路での2人乗りはできません。
高速道路でタンデムツーリングをしたいなら、中型以上の免許を取得しなければならないということになります。

また、免許的には2人乗りの条件をクリアしていても、バイクが所定の条件を満たしていないと、2人乗りはできないのでこの点にも注意が必要です
例えば、バイクのシートが2人乗り用の仕様になっていない場合。
スクーターに多いですね。
そのほか、タンデムバーなど2人乗りに必要なバイクの仕様が決められており、それらを満たしたバイクでのみ2人乗りが可能となっています。

こうして挙げてみると、2人乗りをするのはかなり条件が厳しいようなイメージがありますが、免許をとってバイクに乗るようになると、スムーズに理解できると思います。
条件をきちんとクリアした上でタンデムツーリングを楽しむのは、気持ち的にもすっきりしますし、やはり気の合う人と風を切って走るのはとても楽しいもの。
免許についてしっかり理解して、正しいタンデムツーリングを楽しみましょう。