車載工具はコンパクトなものを
バイクのメンテナンスをするときの必須道具となるのが工具類です。
バイクに使用されている部品はどれも一般的な規格に沿ったものであるため、ツールボックスとして販売されている一式を持っておくことでかなりのことができるようになります。
しかしツールボックスとして売られている一式というのは工具箱にまとめられている数本ずつのレンチやドライバー、ソケットといったものです。
いつも全てを持ち歩くことができればそれにこしたことはないのですが、常にツールボックスをバイクにぶら下げておくわけにはきませんので、緊急時に必要になる可能性が高いものだけを厳選して持っておくことになります。
外出時にバイクに起こるトラブルというのは大抵決まったものなので、必要となる頻度が高い工具をまとめた携帯用車載工具として販売しているキットもあります。
自分で用意することもできるので、その場合にはプラスドライバー、サイズ10および12のボックスレンチ、8~10のスパナ、それに六角レンチ一揃えと針金あたりがあると安心です。
付け加えればそこにラジオペンチやカッターナイフも一緒に携帯ケースに入れておくことをすすめます。
コンパクト工具もかなり使えます
自宅や作業場で使用する工具なら、標準の大きさのものが一番使用しやすいでしょう。
ですが車載工具として持ち歩くときにまで普通の大きさのものを使っていると、どうしても持ち運びにかさばってしまいますので、いつの間にか面倒になって持っていくことを忘れるようになってしまいます。
車載忘れを防ぐにはコンパクトで自然に持っていけるサイズのものにするのが一番です。
最近では十徳ナイフのように一体的に使えるようになっているものもあり、コンパクトで使い勝手のよいアイディア商品が多く見られています。
車載工具の場合には普通のメンテナンスと違って緊急時の使用となることから、それほど丈夫さや使い勝手さというのは求められていません。
あくまでも緊急時の対応ということなので、基本的な機能が備わっていればそれで十分だということがほとんどです。
コンパクト工具としてもう一つおすすめなのが差し替え式のドライバーで、いくつかのネジ頭に対応できるようにドライバーの先だけを替えてつけかえるタイプのものが販売されています。
中には付け替え用の先をねじ回し本体に収納することができるものもあるので、そうしたものが一つかばんの中にあるとかなり重宝します。
実際に起こる外出先でのトラブル
ところで実際に外出先で起こる機体のトラブルとはどういったことでしょうか。
ロングツーリングなどでありがちなのが、ハンドルやアクセルワイヤーが緩んだり調整がズレて斜めになってしまうといった場合です。
他にも部分的にちょっとネジがゆるくなっているのを発見したり動作に不安定さがあったりということがあります。
立ちゴケなどをしたときによく起こるのがミラー部分のズレです。
折れてしまったというときには修理をしないといけませんが、角度が曲がってしまったという場合ならスパナがあればすぐに対応して元通りにすることができます。
極端に改造を加えているわけでなくバイクなら基本的な工具だけでもかなりの部分を直せるので忘れずに持ち歩くようにしましょう。