純正品にもあるグリップヒーター
グリップヒーターはバイクの装備品の中でも防寒対策ではかなりの威力を発揮する優れた製品です。
機能としてはバイク運転時に握ったままとなるグリップ部分をバッテリー電力で温めて手の冷えを防ぐことができるというものです。
冬場のバイクや自転車に乗ったことがある人ならわかると思いますが、ちょっと風が強い日や冷え込みがあった朝などではゆっくりした速度で乗ってもかなり手の冷えは厳しく、数十分もすると握力が明らかに弱くなってきてしまいます。
そこで寒冷地で乗車するときのために搭載されることがあるのがグリップヒーターです。
なんとなくバイクに乗っていて手が冷えるのは外側の手の甲側のような気がするので手のひら部分を温めてもそんなに効果があるのかな?と思いますが、これが使ってみるととても便利で一度使用すると手放せない気持ちよさです。
グリップヒーターは後から部品だけを購入して自分で入れ替えをするということが多いですが、HONDAのスポーツ・グリップヒーターのように純正品に最初から搭載をしているものもあります。
後付タイプではしっかり固定をして使いましょう
いくつかあるグリップヒーターの種類には、既につけられているグリップ部分に手を加えることなく上からカバーにしてつけるだけで手軽に使用できるタイプもあります。
とりあえず使ってみたいという時にはお試しで購入してみるのもよいのですが、上からかぶせるタイプの場合にはどうしても設置後の握り心地が変わってしまうということと、使用しているとズレてきてしまうということが問題になります。
ですので1回限りということならともかく長期間使用するならやはりグリップ全体を入れ替えるくらいの気持ちで本式のものを用意した方がいいでしょう。
先に紹介したようなメーカー純正品ではグリップの感触を全く変えることなく使用しないシーズンでも違和感なく使っていけるという大きなメリットがあります。
また電力の確保も他の電装品を邪魔しないようにきちんと調整がされているのでできることなら純正品が付けられるモデルを選ぶか、もしくは購入後にディーラーに依頼をしてつけてもらうとよいでしょう。
後付ではスイッチの設置場所にも注意
中古でバイクを購入した場合や、自分でもある程度電装をいじる自信があるという人なら自分でグリップヒーターの市販品を購入してつけるというのももちろんおすすめです。
取り付けるときには先についているハンドル先のグリップを外してヒーター付のものを付け替えることになります。
このグリップ入れ替え作業そのものはそれほど難しくはないのですが、問題となるのはそのあとにグリップからバッテリーにまでつなげるコードとスイッチの設置場所です。
スイッチは運転しやすいようにパネル近くにつけたいところですが、スイッチパーツが鉄製のもののときには水滴が多くかかるところにつけてしまうと1シーズンで青サビだらけになってしまうこともあります。
配線部分でもサビがついてしまうとそこで接触が悪くなりヒーターが動作しづらくなるので、設置をするときにはほかの機器に影響のないところに注意してつけるようにしましょう。